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イッツ・オンリー・トーク [読む]

イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子 (著)

イッツ・オンリー・トークと第七障害が入った短編集。

イッツ・オンリー・トークは躁鬱の女性が主人公。
淡々とした感じで話は進みますが、そんな日常って???という感じの日常。
なかなか個性的な方たちが登場しますが、さらっと出てきてさらっと去っていく感じ。
主人公は40代位なのでしょうか。
そういうことも詳細には書かれていないので、想像ですが。
同世代かなぁと思って読んでいましたが、あまり共感する部分がなく、響きませんでした。

第七障害は乗馬が趣味だった女性が主人公。
彼女の警察官の元彼氏とか、いったいどんな人なのかあまりわからない。
人物像はつかみにくかったのですが、ストーリーはよくある感じです。
その分、すんなり読めたというか。
こちらの方が好きでした。

絲山作品を読むのは3冊目です。
躁鬱のお話が好きなのですかね。
そこに、本来の人間性を見出しているのか?
それと、悲しいことがあり人と距離を置いているような人物が主人公とか。
ここ数年、そういう人が主人公の作品を若い女性が書いていることが多いですね。
それだけ、身近で読者が共感しやすいってことなのか?
私の場合、絲山作品は非常にさらりとした感触。
テーマは重いのに、すんなり読めてよいのですが、あまり記憶に残らない傾向にあるようです。
でも、それはそれで良い作品だと思います。
ずっしり重くて、いつまでも心に引っかかる小説っていうのも好きですが、自分の状態によってそれがつらすぎることもありますので。


タグ: 小説
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ただマイヨ・ジョーヌのためでなく [読む]

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
ランス・アームストロング (著), 安次嶺 佳子 (翻訳)

癌が発病し、復活し、ツール・ド・フランスで優勝するまでの自伝です。
その癌というのが、生存率一けた台の物だったそうです。
鼻持ちならない性格。
という感じもありますが、スポーツ選手ですから、その位気が強くないとやって行けないのかなぁ。
とだんだん思うように。
普通に生活できるようになるだけでも奇跡だったところから、ツール・ド・フランスで優勝するまでになるなんて、本当になんてすごいのだろう!
こんなにすごい人がいるのね!
と感動。
さらに、凍結して保存していた精子で、お子さんを授かるところもとても感動しました。
あぁ、なんてすごい人なんだ、彼はきっと神から選ばれた人なんだ!
と。

読後、その後の彼はどうなったのかしら?と検索したら、
---
癌に脳まで冒されながらも奇跡的に復活し、その後1999年から2005年にかけてツール・ド・フランスを7連覇した選手として世界的に著名であったが、この7連覇はドーピング問題により後に取り消された。
-
精巣腫瘍にかかったため、癌からの復帰後に凍結保存精子を用いた人工授精によって、妻との間に男の子を、2年後には双子の女児を授かった。しかし、夫妻は5年間の結婚生活の後、2003年に離婚。
2005年9月には歌手シェリル・クロウと婚約したが、2006年2月に婚約を解消したことを発表した。2008年には女優ケイト・ハドソンと結婚間近と思われたが、破局。
その後2008年12月、交際中の一般女性が自然妊娠したことを発表。翌2009年6月に男の子を授かり、合わせて4人の子の父親となった。
---
だそうです。

検索したらいけなかった?
でも、夫がドーピングで剥奪されたんだよ。
というので、気になってしまって。
てっきり、彼の成功をねたむ人が、そういうことを言い続けてのことだろうと思ったのです。

でも、ドーピングも自ら認められたとのことで、うーん、残念。
さらに、あれほど大変なことをしてまでお子さんを授かったのに、離婚してしまったのかぁ。
と、こちらはさらに残念。
しかも、たった5年で!
とても素敵な奥様だと思ったし、とても愛しているんだなって感じたのに。
ま、愛なんてそんなものですかね。
しかし、ドーピングしたとしても、7連覇ってすごいように思います。
でもでも、心臓発作で死んじゃうかもしれないのに、せっかく癌に勝ったのに、それでもドーピングしてまでも、栄光を手にいれたい物なのですかね。
そんなことは自分がごくごく普通の人間だから思うことなのかな。
きっとそうですね。

それに、人の人生に勝手にがっかりしたり、意見したらいけませんね。
反省反省。


タグ: 自伝小説
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武田勝頼 陽の巻・水の巻・空の巻 [読む]

武田勝頼 陽の巻・水の巻・空の巻 全三巻
新田 次郎 (著)

武田信玄はともかく面白かったので、いつか武田勝頼も読まなくては!
と思っていました。

なぜあそこまで強かった武田が滅んでしまったのか。
小説ではありますが、著者が調べに調べて書いた歴史小説です。
本当の所はわかりませんが、なかなか切ないお話でした。
滅びるのがわかっていて読むので、ちょっとイライラするというか、むなしいというかそういう感じで、読むペースが落ちる部分もありましたが、勝頼がどういう人物だったのかは知っておきたかったので、読んでよかったと思います。
ただし、解説が入ってきたりするので純粋に小説として読みたい方にはちょっと不向きな部分もあるかと思います。


タグ:歴史小説
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イニシエーション・ラブ [読む]

イニシエーション・ラブ
乾 くるみ (著)

なんかつまらない恋愛小説だなーと思って最後まで読むと、おっと!
って感じです。

ここから先はネタバレになります。

続きを読む


タグ:小説
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大久保町の決闘 [読む]

大久保町の決闘―COLLECTOR’S EDITION
田中 哲弥 (著)

両親の生まれ故郷にひと夏お世話になることにした高校生の光則が主人公。
でもその町はガンマンの町だった!
というストーリー。
ありえない内容。
まるでアニメを見ているよう。
なんてくだらない…。
と思いつつ、すっごく面白くて、なんと帰宅時降りる駅を通り過ぎてしまいました(^^;;。
登場人物はほぼ皆様、あり得ない性格の方ばかり。
本当に面白かったです(笑)。

2007年と古い作品ですが、今のアニメによくある心の声がやたら多い男子が主役で、
今っぽいなーと思い、若い方が書いているのかな?
と思ったら1963年生まれの方らしく、ちょっと驚きました(笑)。


タグ:小説
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鳥人計画 [読む]

鳥人計画
東野 圭吾 (著)

日本ジャンプ界を担うエース・楡井が毒殺される。
犯人は初めからわかっていて話は進みます。
密告者は誰なのか???でドキドキします。
人間関係も複雑に絡まっています。
もしかして!なんて場面があって、えっ!と思ったりもしましたが勘違いだったりしました(笑)。

でも、いまいち動機に納得いかず。
読み終わってもやもやもやもやしました。

人を殺すなんてこと、こんな動機ではしないと思う。
他に解決方法があると思うし、あまりに自己中心的。
警察が簡単に引き下がるのも納得できませんでした。


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楊令伝 [読む]

楊令伝(全15巻)
北方 謙三 (著)

しばらく、読書の記事を載せていませんでしたが、数か月
こちらを楽しんでおりました。

「水滸伝」をよんだら、これを読まねばなりません!

第1巻 玄旗の章
第2巻 辺烽の章
第3巻 盤紆の章
第4巻 雷霆の章
第5巻 猩紅の章
第6巻 徂征の章
第7巻 驍騰の章
第9巻 遙光の章
第10巻 坡陀の章
第11巻 傾暉の章
第12巻 九天の章
第13巻 青冥の章
第14巻 星歳の章
第15巻 天穹の章

読み応え十分。
なのですが、「水滸伝」には負けますね。
「水滸伝」で出てきた漢たちの子供の活躍も描かれています。
でも、人物像の書き込みが少ないというか。
結局、いまいちつかみきれないまま終わってしまったのが残念。
そのため、新しい登場人物には感情移入できず。
「水滸伝」からの登場人物の最後には涙が。
ということになったのだと思います。
んー、もう少し書きたい事があるのですが、これ以上はネタバレなのでやめておきます。

岳飛伝を読むのが楽しみです!

読み終わったら、下記を楽しむのもおすすめです。
http://www.shueisha.co.jp/dai-suiko/suiko-yourei/#top
http://www.shueisha.co.jp/suiko-yourei/old/


タグ: 歴史小説
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共通テーマ:グルメ・料理

チャイルド44(上・下) [読む]

チャイルド44(上・下)
トム・ロブ スミス (著)

スターリン体制下のソ連では、警察に捕まったら最後、100%有罪とされたそうです。
無実の人間が捕まって殺されていく。
ともかく出だしから非常に嫌いな感じ。
なんでこんな小説読ませるかなぁ。と本を貸してくれたれんに不満を覚えたほど。
でも、下巻になると一気に、あっ、えっ、もしかして?そうなのー!!!
と、どきどきし、本当にハラハラし、一気に読まずにはいられない内容になっていきます。
伏線の張り方は素晴らしいです。
でも、実際に有った事件をもとに作った小説だそうで、やっぱり読後はとても嫌な気分にはなりました。


タグ: 小説
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波のうえの魔術師 [読む]

波のうえの魔術師
石田 衣良 (著)

バイトもすぐに辞めてしまう様なフリーターの青年が、謎の老人に誘われ、マーケットに魅了されていく。
そんなお話。
新時代の経済クライムサスペンスだそうです。
非常に面白いです。
でも、謎の老人はちょっと哀しいです。


タグ: 小説
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似せ者 [読む]

似せ者
松井 今朝子 (著)

芸の世界に生きる人たちが主人公の短編集です。
んー、なんとなく今一つかな。
これが面白かった!
というものがないというか…。
ちょっと面白い。
そんな感じでした。


タグ: 時代小説
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