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イッツ・オンリー・トーク [読む]

イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子 (著)

イッツ・オンリー・トークと第七障害が入った短編集。

イッツ・オンリー・トークは躁鬱の女性が主人公。
淡々とした感じで話は進みますが、そんな日常って???という感じの日常。
なかなか個性的な方たちが登場しますが、さらっと出てきてさらっと去っていく感じ。
主人公は40代位なのでしょうか。
そういうことも詳細には書かれていないので、想像ですが。
同世代かなぁと思って読んでいましたが、あまり共感する部分がなく、響きませんでした。

第七障害は乗馬が趣味だった女性が主人公。
彼女の警察官の元彼氏とか、いったいどんな人なのかあまりわからない。
人物像はつかみにくかったのですが、ストーリーはよくある感じです。
その分、すんなり読めたというか。
こちらの方が好きでした。

絲山作品を読むのは3冊目です。
躁鬱のお話が好きなのですかね。
そこに、本来の人間性を見出しているのか?
それと、悲しいことがあり人と距離を置いているような人物が主人公とか。
ここ数年、そういう人が主人公の作品を若い女性が書いていることが多いですね。
それだけ、身近で読者が共感しやすいってことなのか?
私の場合、絲山作品は非常にさらりとした感触。
テーマは重いのに、すんなり読めてよいのですが、あまり記憶に残らない傾向にあるようです。
でも、それはそれで良い作品だと思います。
ずっしり重くて、いつまでも心に引っかかる小説っていうのも好きですが、自分の状態によってそれがつらすぎることもありますので。


タグ: 小説
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コメント 1

mei

◇sakamonoさん
◇lucesさん
◇atoriさん
◇ソニックマイヅルさん
◇淳司さん
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
nice!ありがとうございます。
by mei (2014-08-13 09:58) 

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